教育の原点を考える

体験を通しての教育も重要

体験を通じての教育はどの分野においても必ず取り入れたいものです。
これだけの情報が溢れる時代、知るだけならばかなりのレベルまで調べられ、知ること通じての教育も可能ですが、体験が伴わないとどうしても自分の引き出しにならず、その教育で得たものを応用するということまでなかなかたどり着きません。
体験にあって、座学にないものは「臨場感」です。
車の免許を取得するにあたり、座学だけで卒業可能、免許も取れますと言われても、それでは車に怖くて乗れないと誰もが思うでしょう。
それは実際の道路で運転をしたという「臨場感」がないからで、それこそが重要な教育の部分なのです。
たとえそれが歯磨きであっても歯ブラシの硬さや力加減、上手に磨ける腕の角度に至るまで「臨場感」を持った体験こそが次の工夫につながり、最終的には上手くできる習慣に至るのです。
その臨場感のある体験で失敗しても、それは貴重な体験です。
座学で失敗の可能性を教えられて失敗を回避するべく行動しなくなるよりも何倍も貴重な教育となります。
そして必ずその失敗から学び、次の体験への工夫につながるのです。
そのような体験をいくつも得ることで自分の引き出しが増え、まったく異なる分野への応用が自然に出来るようになります。
いちいち言葉であの体験をこちらに応用しましょうと言わなくても、その体験とこの体験とを組み合わせるなんてことも瞬時に出来てしまうのです。
そのような体験は、やはり子供の頃から重ねることが大切です。
大人になると思考が興味の邪魔をしてしまいがちです。
失敗を避けたい思考が新しい経験を避けるという傾向があり、大人になっても驚くようなアイディアを発したり、柔軟性のある生き方をする人を観察すると、総じて子供っぽさを感じます。
その子供っぽさとは「興味」が思考を上回るという部分で、考えている時間よりも行動してみることに時間を掛ける特徴があります。
それこそが教育に必要な部分であり、行動に基づく知識こそが本物の知識なのです。